暮らしの手帖

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全館空調とは?

投稿日 : 2021年01月09日 (土)
カテゴリー : 暮らしの情報

家づくりを考えていらっしゃる方は、ハウスメーカーや工務店など、色んな会社を見てまわる中で〝全館空調〟という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

住宅業界では全館空調のシステムを採用している会社さんや、そのノウハウを販売している会社も増えてきています。それだけ業界的に注目されているものなんですが、そもそも実際どういうものなのか?メリットやデメリットは?など、気になるところですよね。今回は、全館空調とは何なのか?についてご紹介していきます。

 

 

1.全館空調とは?

全館空調とは、名前の通り、家全体の温度を調整・管理する空調システムのことです。従来までの考え方だと、どこのお家も、ルームエアコンをそれぞれの部屋に設置し、部屋ごとに温度管理をする方法のところが多いですよね。

「リビングはあったかいけど、廊下に出ると寒い・・・。」

そんな経験のある方も多いのではないでしょうか。

一方全館空調とは、基本的に家全体を1つの機械で管理する、という考え方になります。販売している会社さんとしては、

・Panasonic
・東芝
・ダイキン
・デンソー

などなど、空調機メーカーや、大手家電メーカーなどが挙げられます。

引用:http://www.hyoubi.com/pg477296.html

図は、全館空調のイメージ図です。1つの機器を介して各居室へ暖気や冷気を送り込む他、空気交換も行います。

コストがかかる、メンテナンスも大変そう、などちょっとした贅沢品のようなイメージもあったかもしれませんが、最近ではイニシャルコスト・ランニングコストを比較的抑えて導入できるような方法や商品の開発も進んでいます。

 

2.全館空調のメリット

●どこに行っても温度差がない

トイレや廊下、どこに行っても温度差がないので、家族みんなが快適に、そして健康に暮らすことが出来ます。ヒートショックという言葉を聞いたことがあるでしょうか?たとえば冬場に、暖かいリビングから移動してお風呂に入るとします。寒い廊下を通って、寒い脱衣所で服を脱ぎ、浴室に入って暖かい湯船につかる・・・。何気なく行われていることですが、この過程で血圧は何度も上がったり下がったりを繰り返しています。この血圧の急上昇・急下降は、体にとって大きな負担となっていて、毎年多くの人が亡くなっています。また、高齢になればなるほど、心臓への負担が大きくなり、リスクも高まります。若い時は我慢が出来たとしても、歳をとったときにしんどいお家は命取りです…。

そういったリスクを減らすことが出来、1年中同じくらいの室温で、どこの部屋に行っても快適に過ごすことが合出来るというのが最大のメリットです。

●各居室にエアコンがないので見た目スッキリ

それぞれの居室の見えるところにエアコンが設置してあったり、エアコンの室外機が外に何台も設置してあったり・・・というのがこれまでの普通だったと思います。しかし全館空調を採用すると、その部分がとてもスッキリします。インテリアに響かないのと、建物の外観もよりスッキリしますね。

●空気をキレイにする機能が施されているものも!

住宅は建物の空気が2時間に1回入れ替わるように24時間換気の計画が義務づけられています。多く採用されている第3種換気というものは、直接外気が入ってきてしまうので、排気ガスやPM2.5などの有害物質も一緒に直接室内に取り込まれてしまいます。しかし、全館空調の設備には高性能なフィルターを採用しているものも多く、それを介して空気を取り込むので、有害物質を除去して空気を取り込むことができます。室温管理と換気を同時に行うことができるというのは魅力ですね。

3.全館空調のデメリット

●採用するものによっては初期費用が高額に

全館空調は、大型の設備機器を設置し、配管を通して各居室へ風を送り込みます。配管は天井や壁の中にはわせるので、機器の設置に加え、配管の施工が必要になってきます。金額的で言うと、幅はありますが約150万~300万ほど。通常の壁掛けエアコンの設置と比べると、機器代に加え、大掛かりな設置工事が必要になるため、初期費用がどうしても高くなってしまいます。

ランニングコストについては、機器や、家の広さによっても異なってくると思いますが、メーカーの出している参考値としては1万円前後のものがほとんどです。思ったより安いと感じるか、高いと感じるかは個人差がありそうですが、全館をこの金額で空調管理できると思えば妥当なところでしょうか。

●後付けには不向き?

上記のように、全館空調を採用するには、壁や天井をさわるような大掛かりな設置工事が必要になってきます。その為、新築の場合は最初から計画ができますが、中古住宅に後から設置を検討する場合、機器の設置場所の確保や配管工事を含めた大規模なリフォームが必要になってしまうため、より費用も高額になる場合があります。

●メンテナンスにコストがかかる

全館空調の場合、機器の効率維持のためにも定期的なメンテナンスが必要となります。また、故障したときは各メーカーの専用の部材を取り寄せたり、業者さんによるメンテナンスが必要になるため、思いのほか維持にコストがかかってしまうことも。一般的な壁掛けエアコンもメンテナンスは必要ですが、自分でできることも多いですし、費用負担も少なく済みます。コストの部分ではルームエアコンと比べるとどうしても高くなってしまいまいますね。

●部屋ごとの温度調節には不向き

男性と女性、子供と大人でも快適と思える温度は違います。しかし、名前の通り全館空調は1台で全館の温度管理を行うシステムになるので、子供部屋だけ涼しく、とか主寝室だけ暖かく…といったことには不向きです。モノによっては部屋ごとに温度を変えられる機器もあるようですが、各部屋に1台ルームエアコンを設置しているようにはいかない、ということを頭に入れておく必要があります。

●故障すると建物全体の空調管理ができなくなる

全館空調は、1つの機器で建物全体の温度管理をしているので、故障してしまうと家全体の空調が止まってしまうというデメリットがあります。そういったリスクに備えて、最近では機器を2台設置し、故障時に1台は稼働できる状態にあるようなタイプも登場していますが、採用する際はそういったリスクも把握した上で機器を選び裸体ところですね。

 

4.まとめ

 

全館空調とは何か、またメリットデメリットについて簡単にご紹介しましたが、どう思われたでしょうか?生活の快適性は大きく向上しますが、これまでのルームエアコンでの暮らしからはギャップを感じる部分や、初期費用、メンテナンスコストの部分から言えば決して安い買い物ではないため、色んな点を考慮して決める必要がありますね。

また、全館空調を採用する上での大前提として、家の性能を高めておくということは必須になっていますので、その部分はクリアできているかも確認しておきましょう。

高気密とは?-住宅に気密性が必要な理由ー

 

最近では、特殊な機器を使わず、ルームエアコンを使った全館空調を行うやり方も出てきました。初期費用抑えて居室間の温度差をなくす画期的な仕組みです。

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魅力的である一方で、採用する上での注意点やデメリットももちろんあります。どんなものを採用する上でも、きちんと検討してから決めたいですよね。気になられた方はぜひこちらも目を通してみてください^^

 

 

 

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