暮らしの手帖

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無垢床材ごとの素材の特徴

投稿日 : 2022年02月02日 (水)
カテゴリー : 暮らしの情報

お家づくりをしていく中で、内装の素材決めを行っていきます。床材もその一つ。どれにしようかなと考えていきます。本物の木である無垢材から既製品のフローリングまで、色々な種類がありますが、質感や手触り、長く付き合うという意味でも、フルマークハウスでは無垢のものをおすすめしています。

▽無垢材についてはこちらの記事でご説明しています。
無垢材について考える

今回は、弊社でよくご提案している無垢材の素材ごとの特徴について施工写真を交えながらご紹介していきたいと思います^^

 

1.杉(スギ)

写真は杉を床材に使った家です。杉は代表的な針葉樹の1種で、なんと言ってもその良さは、素材の柔らかさにあります。木は針葉樹と広葉樹に分けられるのですが、英語で言うと針葉樹はソフトウッド、広葉樹はハードウッドというように、針葉樹は軽くて柔らかく、広葉樹は重くて硬いという性質があります。

杉は足触りがとても柔らかく、すべすべとした質感で肌なじみの良い材種です。また、多孔質なので空気をより多く含み、断熱・蓄熱性が高いというところも大きなメリットです。

体感としての心地よさはダントツに良いかもしれません^^

一方で、デメリットとして傷つきやすく、汚れやすいという点があります。メリットとデメリットは表裏一体で、これも杉が針葉樹であることに由来します。ただ、傷や汚れも無垢材の場合は使っていくうちに馴染んでいきますし、手入れをすることで目立ちにくくすることもできます。

 

2.赤松(アカマツ)

アカマツは、日本の代表的な針葉樹の一つです。日本では本州北部から四国、九州まで生育しています。見た目は木目がはっきりとしていて、淡褐色っぽい色をしています。針葉樹ですが細胞が蜜なので比較的硬い質感です。また油分を豊富に含むので水に強く、耐久性に優れているというメリットがあります。針葉樹と広葉樹の良い所を少しずつとったような感じですね。

また、マツ自体の油分が天然のワックスとなるので、使い続けるほど表面に自然な艶が出てきます。経年変化を楽しめるのが無垢材のいいところですが、アカマツは丁寧に付き合っていくと飴色の美しい光沢が出てくるのが特徴です。

 

3.松(パイン)

松は英語でパインと呼ばれます。栄養の少ない痩せた土地で、過酷な環境下で育ち、塩害や風にも強いと言われています。同じ針葉樹のスギやヒノキに比べると油分が多く、粘り強く密度が高いのが特徴です。経年変化によって使い込むほどに色つやがハッキリとしてきます。質感としては、柔らかく暖かい肌触りで、クッション効果も高いので、床材としては疲れにくく足腰にやさしいというメリットがあります。

一方で、スギ同様に柔らかい床材は傷がつきやすく汚れやすいというデメリットも。スチームを当てたり、表面を研磨することでお手入れはできますが、そういった風合いや特徴が好みでない人には、違う床材の方がストレスがないかもしれません。

 

4.オーク

オークは、家具などにも良く使われる素材で、一般的に良く知られる木材の一つです。日本名でナラ材とも呼ばれます。ゆったりとした美しい木目が特徴的で、スギなどに比べるとすっきりとした印象です。また、広葉樹の一種なので硬い質感で傷がつきにくく、耐久性にも優れ、加工しやすいというメリットがあります。無垢フローリングとして張り上がりが良いというのもオークの特徴です。使っていくうちに味わい深く、色濃く、艶も増していきます。

デメリットとしては、やや硬い質感で、冬場は針葉樹に比べると、足元が少しひんやりするという点です。また、モノを落としたりすると凹み傷が出来てしまうという点もあります。

 

5.ブラックウォールナット

ブラックウォールナットは、北米広葉樹を代表する樹木で希少性が高いのも特徴です。色味が濃く、落ち着いたインテリアをつくることができます。衝撃や摩耗にも強く、加工性が良いので家具でも多く使われています。経年変化としては、他の木材が色が濃くなっていくことと反対に、時間が経つにつれて「色が抜けていく」という特徴があります。

 

6.まとめ

5種類の無垢材の特徴について、実際の施工写真と一緒にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

今回は良く使うものを中心にご紹介しましたが、無垢材といってもたくさんの種類があります。また、節の有無や材の長さ、どれくらい乾燥させているかなどによって値段も様々です。針葉樹と広葉樹で大まかな材の特徴は分かれます。床は、室内空間の大部分を占めます。両方の特徴を知った上で、実際の足触りや見た目の雰囲気、どんなインテリアが好みか考えながら選んでみるのがいいのかなと思います。

実際の建物を見学される際はぜひ、何の床材を使っているのか体感して、お気に入りを探してみてくださいね^^

 

 

 

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