暮らしの手帖

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間取りではない設計について

投稿日 : 2019年08月05日 (月)
カテゴリー : 暮らしの情報

家づくりがスタートすると、こんな家がいいな!あんな家がいいな!リビングは○○帖ほしいな!和室もあって、、、、

というふうに、たくさんの想いを形にしようといろんな妄想が広がっていきます。大手ハウスメーカーの住宅展示場に足を運んだり、最近だと、インターネット、SNS等で多くの情報が手に入るようになりました。

そもそも間取りってなに?

「間取り」という言葉は、建築物の内部における「間」(部屋、区画)の「取り」方からきている。具体的には、建築物の内部空間を壁や段差などで物理的に分割するやり方、分割されたそれぞれの空間に機能を持たせる方法。

Wikipediaより抜粋

と、出てきます。また、間取りや、2LDKや3LDK、4LDKと画像検索すると、多くの間取り集がインターネットで閲覧することができます。そのようなインターネットに上がっている画像の間取りを見ながら、あーでもない、こーでもないという判断もしていくことになるのではないでしょうか。

スマートフォンが普及し、多くのアプリが開発されています。間取り作成アプリなども多数あり、ご自身で簡単に間取り作成ができるようになりました。

設計事務所の仕事は?

設計事務所として仕事をしていくために、まず設計事務所登録をする必要がありますが、1級および2級の建築士免許を持った上で、各市町村に届け出をし、事務所登録を行います。

その後、業務としていくつかのタイプに分かれます。

・申請業務
建物を建てる際、建築確認申請という申請書を作成し、審査期間に確認を受けて、確認済証の交付を受けなければ建築することができません。このような、申請を主な業として行います。工務店や住宅メーカーとつながり、その会社の申請代行のような業務です。

・設計業務
自身でクライアントを見つけ、設計を行っていきます。独自性を出し、他と違うということをアピールし認知、周知をしていく必要があるので、世の中にない、少し変わった形などをチャレンジすることが多い事務所が目につきます。

・構造計算業務
建物の構造に詳しく、構造計算を得意とした業務を行います。木造、鉄骨造、コンクリート造など、種別により得意分野も異なります。

・環境計画業務
空調や、電気設備など、大型施設などの計画の際、容量などを計算し、機器設定を行ったりする業務。

間取りではない設計について

LDKを南側に広く、水回り動線をコンパクトに、寝室と子ども部屋をとって、、などの、間取りを考えることも大事です。しかし、その先にあること、も一緒に考えることができると、より満足のいく計画ができるようになるのではないかと考えます。

その先というのは、部屋の窓からどんな景色が見えるのか、居心地がいい空間になっているのか、このような感覚的なところもしっかり吟味していきましょう。

窓を取れば風が抜ける、景色が見えるというわけではなく、どこにどのような窓を配置するかで大きく異なることになります。例えば、図面の窓に青いヒョロヒョロとした線が書いてあることがあります。「風が通りますよ」という表記でもありますが、実は風が通らないこともしばしば。風の特性をしっかり理解する必要があります。

また住宅街や隣の建物が近くにある場合、窓の前がすぐ隣の建物だったり、窓を開けるとすぐ道路!なんてこともよくみる風景だったりします。そんな窓は、二度と開くことがない窓になってしまいます。そんな窓の役割や機能をもっともっと吟味し、計画を進める必要があるように思います。

 

窓について書いたブログです。→「家の窓から何が見えますか?」

 

他にも、動線のこと、照明のこと、素材のことなど、大切なことがたくさんあります。随時更新していきたいと思います。家づくりのことをお届けするメルマガもほぼ日刊でお届けしています。こちらからご登録ください。登録はこちら。

 

 

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