暮らしの手帖
これからの暮らし方のヒントや、すまいづくりに役立つ情報をお届けします。
家の窓から何が見えますか?
窓について考えてみたいと思います。まず、あなたの家の窓から何が見えますか?そして、家を計画していく中で窓から何を見たいですか?そんな窓のことを考えてみましょう。
窓のこと考えたことありますか?
意外と忘れられがちな窓の存在。「窓はたくさん欲しい」というご要望を、打合せをしていると多く聞くことがあります。しかし、その窓の目的は何ですか?と尋ねると答えられる方はわずかだと思います。
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窓(まど)とは、採光、通風、眺望といった目的のために日常は人の出入りに供さない開口部に設置される可動型もしくははめ込み型の建具。(wikipedia)
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インターネットで調べると上記のような解説がありました。採光、通風、眺望といった目的という部分は想像つくと思いますが、大多数の目的が採光、通風で終わっているように思います。その結果として、窓にカーテンが閉められ、外の眺望を取り入れていない窓が本当に多いです。
採光、通風はもちろん最低限必要ですが、もっと大事な眺望を生かした窓の配置、開口部の取り方をすると同じ家でもグッとよくなるように思います。
景色を楽しむ
先ほども記述しましたが、採光、通風は最低限必要です。住宅を計画するためには、土地が必要です。その土地が持つ景色というのは、その土地だけのもので、その土地から見える景色を大切にしていくことが我々設計者の努めだと思います。例えば、遠くの見える景色、みどりの見える景色、海の見える景色など。
間取りばかりに気を取られてしまい、仕上がった窓から見えるのは、お隣さんの背中だったり、お尻だったり、人通りのある道路だったり、、そんな窓だったら、開けることができませんよね。そんな失敗が多いのです。
せっかく、採光のための窓も、通風のための窓も、開けれないとなるとそもそも無くてよかったんじゃないか。せっかく取る窓だからこそ、採光も通風も、そして景色も楽しめる窓にしたいですね。そんな景色を見つけて、設計していくことが大事だと思います。
今日の窓からは、すずめが戯れる景色も楽しめました。そんなゆとりがあると嬉しいですね。