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空気がトップレベルの断熱材!?

投稿日 : 2019年05月05日 (日)
カテゴリー : 暮らしの情報

冬暖かく、夏涼しい。心地よく快適に、健やかに過ごせる住まい。

住み心地に大きくかかわる断熱性能ですが、断熱材の種類はとても多く、特徴も様々です。でも、その目的や働きはすべて同じで、「小さなセル」にできるだけ「たくさん」の空気(ガス)を閉じ込めること。

題名を見て、空気がトップレベルに断熱良いってどういうこと?の結論からお伝えします。断熱材の性能は熱伝導率 λラムダ で表され、単位はW/(m・K)。この数字が小さいほど熱を伝えにくく、高性能な断熱材の材料になります。

数ある断熱材を抑えて、実は「乾燥空気 λ 0.0241(静止空気 λ 0.022)」と、塩ビや樹脂、ガラスなどより空気はトップレベルに熱を伝えにくい断熱物質となり得ます。ちなみに空気よりも熱伝導率が小さいものは真空やアルゴン・フロンガスがあります。

ほとんどの断熱材は、内部にできるだけ小さな空隙(静止空気)が生まれるように加工してあるわけです。小さな空隙(セル)を内部にたくさん抱え込むことで、基材の熱伝導率と空気(ガス)の対流を抑制しています。ダウンや羽毛布団をイメージして頂くとわかりやすく、動かない空気層をたくさん身の回りに集めて、熱を通しにくくすることで体温を閉じ込めています。

木材も樹種によって熱伝導率は異なりますが、スギなどの比重が小さい木材は、その中に空隙が多いことから熱伝導率が小さくなります(=一概に言えませんが冬に裸足で冷っとしないのは比重の小さい軽め木材・針葉樹が多いです)

断熱はすごく勉強していくと奥が深いです。それぞれの断熱メーカーと住宅会社の考え方や言い分がいっぱいで、情報もあふれていて、、。ややこしいですが、シンプルに断熱材の目的と原理をなんとなく掴んでもらえたらいいなと^^ 空気を動かさないように閉じ込めて厚く家を覆う程、熱を伝えない。2層のガラスに空気やガスを閉じ込めた窓を飛行機でも使われているのは、熱を伝えないようにして冷暖房の利きをよくするためで、住宅でも同じような複層窓が主流になってきました。

欧米諸国に比べて日本は家の断熱に関してとても低レベルと馬鹿にされてはいるものの、断熱の概念がないに等しかったオイルショック以降、少しずつ断熱材は普及してきました。◯◯断熱材だからあったか!△△構法だからばっちり!といった宣伝、よさそうに聞こえますが、果たして断熱材の材料や構法さえよさそうなものを選んでおけば冬暖かく夏涼しい家は手に入るのでしょうか?

戸建て住宅は長期減少トレンド、集合住宅は景気次第でアップダウンが激しいです。一方で断熱材出荷数は1975年ごろから5倍近く上昇しました。そのころと比べる、住宅着工件数はバブルを経て半数近くになったことを踏まえると、1住戸当たりの断熱材使用量はかなり増えてきたといえます。

断熱材は、本当に一長一短。完璧なものはなく、どれを使っても良いと思います。ただし、使う量(厚み)・施工を間違えなければ、です。以下過去の内容の復習です。

すべて断熱材の熱貫流率(性能値)と厚みとを考えないと意味がありません。どんなものをどれ程使っていますか?という掛け算で、家の断熱性能UA値(外皮平均熱貫流率)は計られます。どんなものを使っているか?で、特徴だけ聞いたところで、お家を薄めの断熱材で囲っても暖かくない家の完成です。過去記事:断熱材の種類と選び方

例えば、高性能グラスウールはどちらかというと安価で性能は中くらいです。しかし、厚みをしっかり入れていくことで性能はすごく高まります。コストパフォーマンスが高い材料です。断熱に関して理解されていない会社さんは、グラスウールを薄くゆるく壁に入れて、、予算のためでしょうが、その施工のリスクを知らないのです。気持ち程度?そんな心もとない感じで施工されてしまうと、隙間だらけの部分に結露が生じ、グラスウールが濡れて重くなり下へずり下がったグラスウールはカビがいつしか生えていき、、、怖いんです。きっと断熱に関して勉強してない会社さんは気密も良くないのでは、、と不安になります。気密が大事な理由をこちら記事で書いています

断熱について掘り下げていくと、大学の時に習った暗号のような、難しい物理の数字とか粒子概念の話になっていきます。当時嫌いで大変でしたが、知識は繋がり今は面白いと思えるのでちゃんと勉強してたらよかったなと。。使うことになるなんて昔の自分に教えてあげたいです(笑)

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