暮らしの手帖

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樹脂サッシってどうなの?

投稿日 : 2020年06月16日 (火)
カテゴリー : 暮らしの情報

 

「この窓は樹脂製ですか?」
「樹脂サッシって、実際性能としてどれくらいいいんですか?」
「樹脂は耐久性に問題があるって聞いたことがあるんですけど…大丈夫でしょうか?」

といった、素材についてのご質問を頂くようになりました。

窓の素材は大きく分けると4種類。

・アルミ
・樹脂
・アルミ複合樹脂
・木製

それぞれで性能は全然違います。

高度経済成長期には、生産性・コストパフォーマンスに優れたアルミサッシが広く流通しました。安くて丈夫、丈夫なので枠を分厚くつくらなくてもOKなのでデザイン的にもスッキリ。これがアルミサッシの最大のメリットですが、一方で断熱性能は樹脂サッシの1000倍悪いというデメリットも…!1000倍も性能が悪いなんて聞くと、びっくりですよね。

そこで登場したのが樹脂サッシです。

 

1.樹脂サッシとは?

樹脂サッシは、約50年程前に環境先進国ドイツで、寒さに強く、省エネな住宅を目指す中で生まれました。「樹脂」とは、別名塩化ビニール樹脂ともいわれ、私たちが日常的に使うもの(フライパンの取手)などにもよく使用されています。樹脂サッシとは、その樹脂をフレームに使用しているもののことです。

気密性・断熱性に優れているので、北欧や北米などの寒い地域で普及していましたが、近年は、各メーカーから高性能な樹脂サッシが開発され、快適な暮らしを求めて樹脂サッシの普及率が高まっています。

その断熱性の違いを数値で表してみると以下のようになります。

・アルミサッシ:4.07(W/m2・k)
・アルミ樹脂複合サッシ:2.33(W/m2・k)
・樹脂サッシ:1.37(W/m2・k)

これらの数値は、〝熱貫流率〟というもので表されており、熱の伝えやすさを示す単位になります。数字が大きければ大きいほど熱を通しやすく、逆に小さいほど熱を通しにくい素材であることがわかります。

こうしてみると、アルミサッシがいかに性能が悪いかがお分かりいただけたかと思います。実際、樹脂サッシを採用している家と、アルミサッシの家を比較した際、樹脂サッシの家の方が夏場は室温が2℃低く、冬場は4℃高くなるという検査結果が出ています。たかがサッシと思うかもしれませんが、その効果はあなどれません。また、冬場に室内外の温度差を伝えにくいということは、結露対策にもなります。

過去記事:結露の起こる原因と必要な対策

ちなみに、真ん中のアルミ樹脂複合サッシというのは、外側はアルミ、中は樹脂で出来たサッシです。アルミの強度と、樹脂の断熱性能のいいとこどりをしたようなサッシ。『平成30年3月版住宅用建材使用状況調査の概要』によると、アルミ樹脂複合サッシの普及率は54.2%。北海道や東北地方を除き、日本のシェアを占めているのは、複合サッシなのが現状です。

 

 

2.樹脂サッシのデメリット

強度がない為、重くなってしまいがち

樹脂サッシはアルミに比べて強度が弱い為、厚みを出すことで強度を確保しています。そのため、大きな窓は特に重量が増えて、開閉時に重みを感じることも。

価格が高い

樹脂サッシの本体価格は、オール樹脂ならアルミの約2倍、アルミと樹脂の混合「複合樹脂サッシ」でも、普通のアルミサッシの約1.5倍と高額になります。性能は上がる分、どうしても予算も上がってしまうのが今の現状です。

 

※アルミサッシに比べて紫外線に弱い?

樹脂サッシは耐久性に劣る。そんな風に聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?こういった内容を耳にして不安になられている方が多いのではないかなと思います。よく比較されるときに例え話として、「洗濯ばさみ」が持ち出されることがあります。外に出しっぱなしの洗濯ばさみってボロボロになるでしょ?などと。

しかし、同じプラスチックですが、プラスチックにもたくさんの種類があるのです。樹脂窓で採用されているプラスチックは、「塩化ビニル樹脂」というもの。その中でも「軟質塩ビ製品」と「硬質塩ビ製品」に分けられます。

樹脂窓は「硬質塩ビ」を使用した製品です。最近だと、車も軽量化のために同じ「硬質塩ビ」が使われています。しかし、それが劣化したという話はあまり聞きません。そういうことから特に問題はないと考えています。

 

3.まとめ

樹脂サッシの特徴、デメリットについて触れてきましたが、いかがでしょうか?

厚くすることでサッシの耐久性を保っているという話から、見た目が少しやぼったいのではないかな?という印象を受けた方も少なくないと思います。上記の写真は、樹脂サッシを採用しているお宅の写真です。確かに厚いと言われればそうなのかもしれませんが、実際に見てみると意外とそこまで気になりません。

「性能が良くなるのはわかったけど値段が高くなるならアルミのままでいいや…。」という感想を持たれた方がいらっしゃるのであれば、それは一度考えなおしてみてください。サッシの金額、というところだけで見てしまうと、確かにお金がかかっています。しかし、初期投資だけではなくランニングコストの部分まで考えてみるとどうでしょうか?

前述している通り、樹脂サッシを使った家と、アルミサッシの家では室内温度に差が出ていることがわかりました。室温が違うということは、エアコンの稼働温度にも影響が出てきます。つまり、電気代に大きく影響してくるのです。

生涯で一番高い買い物は何と言われているかご存知ですか?答えは家本体ではなく、その家で生活する上でかかる光熱費です。生涯コストの削減をしながら、快適に暮らすことが出来るのであれば、それが一番ではありませんか?

 

 

 

 

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