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構造計算の必要性

投稿日 : 2023年03月02日 (木)
カテゴリー : 日々の記録

少しずつ日が暮れる時間も遅くなり、あっという間に春がやってきますね。日中に比べ朝晩は寒いので、暖かくしてお過ごし下さい。

先日は、大村市でお引渡しでした。お引渡しの際には、多くの書類をまとめてお渡ししており、申請に関する書類や住宅設備の保証書、取り扱い説明書等をそれぞれファイルごとにまとめます。それらの書類関係の中でも、一番分厚いファイルに閉じられているものは「構造計算書」です。

 

今回は、構造計算書についてご紹介したいと思います。

構造計算書とは、荷重や外力に対して安全であり、使用上支障がないという内容が書かれている書類です。枚数は家の間取りや形によって異なりますが、約200~300ページにわたってその詳細が記載されています。

構造計算書は、一定の規模以上の建築物においては提出する必要があり、必ずしもすべての建物に対して必要なものではありません。例えば、四号建物に分類される木造2階建ての建物は、建築基準法施行令で定める仕様規定を満たせば、構造計算書を作成しなくても法律的に言えば問題はないということになります。しかし、建築基準法は最低限の基準として定められている為、法律的には問題なくても、実際に地震が来た時に耐えられない建物が多くあると言われています。

現在の日本の住宅は、耐震等級1・2・3と等級が分かれており、耐震等級3が最高等級になります。弊社では全棟構造計算を行い、耐震等級3をクリアする家づくりを行っています。家の構造が安全かどうかは目視ではわかりません。構造計算をすることで、きちんと「耐震等級3」が確保できているかが明確になります。

最近ではトルコで震度7を超える地震が起き、多くの命が失われました。建築基準に満たしていない建物が多かったことが、被害拡大の1つの要因だと言われています。

家は、人が安心して過ごせたり眠れる場所であるべきだと思います。構造計算を行うには金額がかかりますが、事前に行わなかったことで、建物によって危険にさらされたり命を奪われてしまうことにもなり兼ねません。毎日過ごす場所だからこそ、安全で安心できる住まいにすることが大切です。

また、防災バッグ等の備えはされてますか?備えを準備する際のポイントは、朝・昼・夜、どの時間帯に災害が起きても困らないようにすることだそうです。さらに、季節によっても必要なものが変わるので、定期的に中身をチェックしてその季節にあったものを用意しておくと、緊急時にも慌てず行動することに繋がります。

 

地震や災害などいつ来るか予測はできませんが、事前に対策をしておくことは可能ですので、これから家づくりをはじめる方はしっかり計画をされてください。

 

さらに詳しくはこちらのブログをご確認ください。
耐震等級3は必要?ー構造計算(許容応力度計算)の重要性ー

 

 

 

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