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里山住宅博 in つくば の視察

投稿日 : 2019年07月16日 (火)
カテゴリー : 日々の記録

先日スタッフ総出で、茨城県つくば市まで行ってきました。「里山住宅博inつくば」という里山の風景を残すために開かれた分譲地に工務店さん主体で期間限定でモデルハウスを展示するという計画です。

近郊の21社の工務店さんが参加され、それぞれの住宅と、その中に建築家の入ったヴァンガードハウスという先進的な住宅を計画した住まいが見学できました。ヴァンガードハウスでは、建築家の伊礼智さんと、堀部安嗣さん、森みわさんという、お三方の建物が計画されています。建物の見学とお三方によるセミナー、トークセッションを見るために、全国から300名程集まってこられていました。

写真|樹々匠 大木さん

 

堀部安嗣さんのヴァンガードハウスは、3.5間でまとめられた総二階建てに、下屋の掛かったプラン。地域の風景に合わせた馴染んでいくように、という思いで計画をされたそうです。入場規制が掛かるほど、大人気の建物は、コンパクトにまとまった、暮らしやすそうな計画でした。

断熱等の基本性能を上げた建物で、昼間は日射取得をしながら冬場は部屋を暖め、夜になると障子を閉める。開放的だけど、外からは見えにくいような植栽計画。

 

 

こちらは伊礼さんのヴァンガードハウスのダイニングの窓です。リビングとダイニングの南北に抜けた大開口からは、つくばの山の稜線と風、光を取り入れる素直なプラン。子育て世帯にも、老後世帯にも優しい平屋の計画。桟橋のようなアプローチと、のびやかな素直な計画。

写真|柴木材さん、アドブレイン塚本さん

 

ヴァンガードハウスという先進的な住宅を計画した、それぞれの建築家の方のトークセッションも異様なバトルが始まるという見ごたえのある内容でした。どの方も言っておられることは同じで、戦後、資本主義経済になり、街並みが大きく変わってしまったのが残念で、いい風景を残していきたい。そして、環境にも健康にも優しい家づくりにしていくべきだとお話されていました。

作り手と住まい手とそれぞれ意識が変わる必要があります。敷地いっぱいにドーン!と建てるような計画ではなく、町に配慮した佇まいであったり、エネルギーたくさん使う!という計画ではなく、しっかり断熱をやって環境に配慮した住まいであったり。諸先輩方とも多くお会いし、色々とお話できたことで、やるべきことが見えてきました。環境にも優しく、健康にもいい、そして経済的に。さらに、風景や緑を楽しめるのんびりした暮らし。そんな住まいを計画していけるよう邁進したいと思います。

 

 

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