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福岡でセミナーに参加してきました。
先日福岡で、研修に参加してきました。何のセミナーかというと、住まい方アドバイザー:近藤典子さんによる「片付く家」のつくり方という、収納に関するセミナーです。たくさんの方が参加されていました!
収納ってとっても身近な事柄で、色んな家事に結び付く大切なことだと思います。収納の本が、本屋さんにもたくさん並んでいますし、テレビでも収納の特集をよく見かけます。それくらいみんな関心の高い問題で、困っている人が多い事柄なんですよね。
「整理・収納の仕方がわからない人が多い。それはしょうがないことで、料理や裁縫は習うのに、収納は家庭科で習わないことも大きく関係していた。」講師の近藤先生はそうおっしゃっていました。それから家庭科の先生向けに収納の講義をするなどしながら、約30年以上、長きにわたって収納という観点から家づくりにも携わっていらっしゃいます。近藤先生のお話は、すごく生活に即していて、なるほどと思うことがたくさんありました。
「暮らしやすい家」とは、なんでしょうか?
- 外観・内装のデザインが優れている
- キッチンやトイレ・お風呂などの設備機器の充実
- 断熱・耐震がしっかりしている
こういった部分に加えて、暮らしとは毎日の衣食住と切っても切れない関係があります。この衣食住の部分でどれだけストレスなく快適に過ごせるかということが大切になってきます。
例えば、ダイニングキッチンでチェックしてみると、
1.そこで使う調理器具・食器・食品・ゴミ箱・家電・その他 のものたちはどこに、どのように収めるのか?
それぞれの物の量を把握することも大切ですし、これらの中にも、場所を決めてあげる上で優先順位が高いものがあります。1番目は家電。家事の効率に関わるからです。その次がゴミ箱。これも動線に関わりますし、床置きするものなので予め場所を決めておくとその他の計画もすっきりするんだそうです。
2.配膳・片付けのしやすさ、他の家事との連動性はスムーズか?
他の家事との連動制についてですが、代表的な家事と言えば炊事・洗濯・掃除が挙げられると思います。その中でも場所が固定されるのが炊事と洗濯ですね。3大家事のうち、炊事と洗濯の2つが近い所にあると、家事効率は格段に上がります。
3.ダイニングキッチンに集う人たちの居心地やくつろぎ感はどうか?
キッチンでいうと上記3つのような考え方になりますが、全てに当てはまるのは「1つの家事の起承転結を考えて、設計の段階で収納に生かすこと」なんだそうです。
空間をうまく使いながら、そこで家事をするのにどれだけの時間を使うのか、また、人の視線からその収納がどんな印象を与えるかを考えることが大切です。収納、動線を見直すことで家事ごとの無駄がなくなり、生活がしやすくなりますし、見え方を考えることですっきりとした空間の中で過ごせるんですね。
「収納」とは、「モノをしまい込む」ことではなく、「使う場所」に使うものを「使いやすく」収めること。これを意識することで、何が必要で何が不要かが自分で把握できるようになり、結果的にすっきりするんだそうです。
なんとなく「物を捨てなきゃ!」「とりあえず隠そう」というような感覚になりがちでしたが、それは根本的な考え方として間違っていたなあとひしひしと感じました。収納がいかに生活のしやすさに関わってくるか、改めて勉強になりました。今日聞いたお話を自分も実践し、収納上手になって暮らしやすさを手に入れたいと思います!(笑)
「暮らしの手帖」でも収納アドバイザーの資格を持っているスタッフが収納に関する情報を更新しています。よろしければこちらもちょこちょこ覗いて頂けるとうれしいです^^