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外壁の焼杉のつくり方

こんにちは。
全国的に雪が降り、長崎県でも雪が積もりましたね。まだまだ寒い日が続きますが、体調には十分お気をつけてお過ごしください。
今回は焼杉作業の様子についてご紹介していきたいと思います。
焼杉についての詳しい記事がこちらになりますので、ぜひご参照ください。
弊社では、自社で杉板を焼いて加工しています。焼杉の加工方法はいくつかありますが、その中でも「本焼き」という方法です。
こちらが作業中の写真です。


まず杉板を筒状に囲み木材で固定し、垂直に立ち上げます。その後下側から着火剤となる新聞紙や木材を入れ火をつけます。
筒状にすることで上昇気流が起こり、あっという間に4メートルの長さの木材を超える高さまで燃え上がります。様子を見ながら、板と板の間に空気を入れまんべんなく焼いていきます。


木材全体が焼けた事を確認して下ろし、すぐに水をかけて一気に冷まします。その後乾燥させて完成です。
一度に数枚しか焼けない為、作業は半日から一日程かかります。
今回は涼しい時期の作業でしたが真夏の日に行う場合は、現場の方々は大粒の汗をかきながら作業をされるそうです。私もできる所の作業には参加させていただきましたが、火の近くはとても熱く危険な作業でもあります。こうした人の手による手間暇がかかっているのも1つの特徴です。


焼く前のきれいな木目から、焼いた後は炭化されうろこ状に変化しています。このようにしっかり炭化させることで耐久性が増します。また初めから炭化させているので腐ることもなく、シロアリを寄せつけにくい防虫効果もあります。
こうした焼杉の特徴をお伝えしましたが、何よりも風合いが素敵です。はじめは重厚感のある仕上がりですが、年数が経つと色味が白っぽく変化していくので、自然素材ならではの経年変化を楽しむこともできます。
現在進行中のお家でも外壁材に焼杉を採用いただいており、年明けには完成見学会も行う予定ですので、ぜひ焼杉の雰囲気を見ていただけたらと思います。