暮らしの手帖

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G2レベルの家づくりとは?

投稿日 : 2022年03月20日 (日)
カテゴリー : 暮らしの情報

高断熱住宅、よく耳にするようになりました。これから家を建てる、リフォームをして快適でランニングコストを抑えた住宅に住みたい、健康で省エネかつエコに暮らしたいと考えるなら「性能値なんて難しそうだしわからない」と切り捨てず、ちょっとだけ、「指標があるんだーそうかUA値とC値でどんな家なのか判断できるのか、へえ~」と、価値基準を知っていくのは大切です。

断熱性を高めると快適さが増すわけは?

この記事でも触れていますが、HEAT20という【 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会】という組織が

【低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築(以下、住宅等と称す)の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ることを目的とする】

ということで、

●国際的にもレベルの低くびっくりされる日本の住環境(住宅性能)をよりよくすることでの快適さ
●高寿命な家を建てることで日本の資産としての住宅ストックの確保(30年の使い捨て住宅からの脱却)
●環境問題の観点からも長く使える家(建てるときも壊すのもエネルギー=CO2排出が必要)

これらを改善していくという考えのもと、国の政策と絡めて少しづつ高断熱住宅が浸透して、住宅業界もようやく徐々に変わってきている気がします。

まず、「省エネルギー基準地域区分」という国が全国を8地域に区分けしたものがあり、長崎県は6地域・7地域に分類されます。どちらもUA値は変わらないので、最低限クリアしたい省エネルギー基準(平成28年基準)ではUA値0.87だと覚えてください。

この平成28年基準と、その上にHEAT20が推奨する断熱グレードG1・G2・G3の3種類あり、G3が最上位等級です。UA値は小さいほど断熱が効いた住まいです。

では、どのくらいのUA値という数字を小さくするのがいいのでしょう?

まずはHEAT20 G2をクリアするところを目指す。もちろん、もっともっとお金をかけると断熱性能は向上し、UA値は小さくしていくことができます。費用対効果という点で、HEAT20 G3をクリアするのは大きなハードルがあるように感じます。

G2レベルの住宅とは、具体的にいうと、冬外気温5.4℃で室温20℃に暖房した室内が、暖房を止めた6時間後でも15.4℃までしか下がらない、ということです。家の暖かさが外に逃げないため、暖房を止めても暖かさは持続するだけではなく、家中の温度ムラが少なくなっていく特徴があります。冬も夏も外気の影響を受けにくいため、電力などの供給がなくなるような有事の際にも安心な住宅といえます。

温度変化も計算をして事前に快適さをイメージしながら計画する、一方、計算では測れない居心地や気持ちよさの感覚を設計の中で落とし込んでいく、そんなことを考えながら進めていく必要があります。

 

しかし、家が建っていくのは何といっても職人さんあっての現場の総合力だと思います。基礎をつくってくれる社内の職人さんたちは、大工さんと一緒に棟上げ(上棟)していきます。基礎も耐震はもちろん、断熱気密工事に関わるので大切です。家をつくる中心は大工さんですが、その他にも、電気屋さん、設備屋さん等たくさんの職人さんたちの連携プレーができて、快適な住まいが完成していきます。

 

 

 

 

 

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