暮らしの手帖

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タタミリビングのメリット・デメリット

投稿日 : 2021年03月20日 (土)
カテゴリー : 暮らしの情報

昔は畳の部屋が一家に一部屋はありましたよね。生活様式の変化や、親と同居しない核家族が増えていることもあってか、今では賃貸を含め和室が少なくなり、お客さんを通したり家族で寛ぐスペースはフローリングに家具を置いた洋風のリビングが一般的になりました。しかし、日本人たるもの、やっぱり畳のスペースって落ち着きますよね。最近では、畳の部屋を設ける他に、リビングの一画に畳のスペースを設けるような形も増えてきました。

今回は、施工写真も交えながら畳リビングのメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。

 

1.タタミリビングのメリット

・衝撃を吸収してくれ、防音効果がある

ご存知の通りフローリングと比較してもタタミは柔らかいです。足腰にやさしいことに加えて、転倒したときの衝撃を和らげてくれる効果があります。また、防音・吸音性があるので、足音などが気になりにくく、小さなお子さんがいるご家庭では重宝するという声もあります。

・調湿性があり、さらりと快適

い草には調湿性があり、湿度の高い日には湿気を吸収し、湿度の低い日には水分を放出してくれるという特性があります。また、断熱効果もあるので、冬場に足元がひんやりしないのも嬉しいですね。

・タタミの部屋を作るよりも多用途に使えてコスト削減に

タタミの部屋を作るとどうしてもその分コストは上がってしまいます。「リビングはこれだけの広さ欲しい!」など要望があれば、家も大きくなってしまいますね。しかし、リビングの一画に畳のスペースを作るのであれば、家もコストもコンパクトにまとめることができます。実際採用頂いたお客様にも、使い勝手が良いというお声を聞くことが多いです。

・フラットなタタミリビングはゴロゴロくつろげる

写真はソファを置く部分にフロアを、それ以外の部分は畳にしています。ソファに腰掛けたり、畳に寝ころんで家族でゴロゴロとくつろげる空間になっています。フローリングだと、家具を置いて過ごすような感じになると思いますが、畳をリビングにしてしまえば、床座の生活を思う存分満喫できます。ちょうどラグのような感覚でタタミスペースを使えます^^タタミの質感や、い草の香りに癒される生活は、やっぱり心が落ち着きますよね。また、間取りにもよりますが、来客時には簡易的な客間としても使えそうです。

・小上がりのタタミスペースは収納&腰掛け&簡易ベッドにも♩

小上がりのタタミスペースは、段差部分を腰掛けるスペースとして使えます。写真は、奥が作業スペースになっていて、その椅子としての役割も兼ねています。家族の居場所が増えると、コンパクトでも居心地の良い環境がつくれます。また、来客時の簡易的な寝床としても使えますね。さらに、スペースを有効利用した収納として使えるのも嬉しいメリットです。

 

2.タタミリビングのデメリット

・フローリングにするよりもイニシャルコストがかかる

和室を作るよりコストはかからないけど、リビングをフローリングのままにするよりお金がかかる、といった感じです。無垢材を使用したフロアにするよりも、約1.3倍ほどプラスで予算を見ておく必要があります。また、次で記載していますが定期的なメンテナンス費もかかるので、リビングをどんなふうに使いたいかと費用面を含めて検討するのが良いのかなと思います。

・メンテナンスを視野に入れておく必要がある

毎日のお手入れとしては、ダニやカビの発生を防ぐためにこまめに掃除機掛けを行うことで清潔に使っていただけます。こまめにお手入れをすることで、畳の寿命を延ばし、きれいな状態を長くキープできます。

タタミはどうしても消耗品になるので、数年ごとにメンテナンスが必要となります。ヘリのあるものは3~4年で裏返し、5~6年で表替えをし、10年を目安に畳替えを行います。(ヘリなしのものは表替えができないので、入替になります。)それぞれのタイミングで業者さんにお願いすることになるので、費用がかかることを頭に入れておく必要がありそうです。

・室内でペットを飼っているご家庭では要検討

タタミは、ペットなどの臭いが付きやすいという部分があります。また、爪でガリガリ引っかいたり、舐めたりしてしまうことも。これらはタタミが痛む原因になるので、ペットを室内で飼う場合は、メンテナンスの部分を含めて検討が必要かなと思います。

 

3.まとめ

タタミリビングのメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?意外と和室として存在していた時は使わなかったけど、リビングの一画にあることで使用頻度が上がり、多目的に使えるという部分は大きなメリットかなと思います。最終的には「どんな風に暮らしたいか」というところが大切かなと思いますので、暮らしをイメージしながら、家族でどんなふうにお家で過ごしたいかじっくり考えてみてくださいね。

施工事例
・大きな吹き抜けのあるタタミリビングの家
・構造現し(あらわし)のピアノのある家

 

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