暮らしの手帖

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アイシネンという断熱材は?

投稿日 : 2019年02月22日 (金)
カテゴリー : 暮らしの情報

 

以前、暮らしの手帖で断熱材の種類についてご紹介していましたが、断熱材はそれぞれの材料によって特性があり、施工上注意すべき点や、施工上のメリットも若干異なります。特性を理解することはもちろん大切ですが、まずは「必要な分量を、隙間なく施工すること」が大切だとお話ししていました。「隙間なく」これがポイントです。なぜならば隙間があると壁内と室内とで温度差が出来てしまい、結露が発生してしまうのです。

結露についての記事はこちらからどうぞ「結露の起こる原因と必要な対策

断熱材は大きく分けるとグラスウールなどの繊維系や、発泡プラスチック系のものがありますが、どれも隙間なく施工し、結露を防ぐのには施工の技術、管理徹底が必要です。どれだけ細心の注意を払っても、完璧には難しい部分があります。そこで、現在注目されている断熱材があります。

 

アイシネンとは?

アイシネンという断熱材をご存知でしょうか?
アイシネンとは、壁・床・屋根などに直接吹き付ける断熱材です。液状の特殊な溶液を吹き付けるとどんな場所でも密着し、それが約100倍に発泡して瞬時に硬化します。

引用:https://www.icynene.co.jp/bf.html

写真のように、瞬時に硬化します。今までも現場発泡系の断熱材はあったのですが、アイシネンの大きな特徴は、

  • 99%が空気で出来ており、高い断熱性能を持つ(残りの1%が原料のウレタンフォーム)
  • 熱伝導率:0.038W/(m・k)
  • 通常使用下では断熱性能の低下がほとんどない
  • どんな素材・場所でも密着。100倍に発泡して瞬時に硬化
  • 空気中の湿気を吸わないので、内部結露やカビの発生を抑える
  • フロンガスを一切使用せず、VOC(※)の発生する可能性も極めて低い
  • 断熱材としては異例の生涯製品保証書が発行され、長期間品質が保持される
  • 専任のスプレーヤーのみが施工を行うので、仕上りに高い施工精度が見込める
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※ 揮発性有機化合物といって、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のこと

最初に書いていた通り、断熱にとって欠かせないキーワードとして「隙間なく施工すること」これがクリアでき、水分を含まない素材なので内部結露対策にも有効です。

 

アイシネンのデメリットは?

デメリットというべきか微妙なところですが、アイシネンを採用するにあたってネックになってくるのはコストの部分です。一般的な発泡ウレタン系の断熱材はグラスウールの1.2倍くらいコストがかかるのですが、アイシネンはその一般的な発泡ウレタン系断熱材の約1.5倍のコストがかかります。その分、優れた耐久性があり、保証もあるのはメリットですね。

今回、アイシネンについてご紹介していますが、他の断熱材では性能を発揮できないというわけではありません。繰り返しにはなりますが、大切なのは断熱材を隙間なく充填し、家全体を包むことです。それができていれば全然問題ありません。トータル的に考えて、アイシネンを採用することがメリットとして大きい場合は採用してみるのもいいかもれませんね^^

家づくりを進めていく中で、色んな情報を収集されていることだと思います。しかし、情報収集を進めていく中で色んなものを知れば知るほど、何を採用するのがいいのか迷子になってしまうことも。。。

大切なのは、目的を見失わないこと。目的は皆さん一緒で、冬温かく、夏涼しいお家を手に入れるということだと思います。コストや、性能、依頼する施工業者さんがきちんとした施工力を発揮できるものかという点も含めて、検討していくのが良いのではないかなと思います。

 

 

 

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