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家づくりって何?

投稿日 : 2022年01月29日 (土)
カテゴリー : 日々の記録

家づくりメルマガという、ほぼ日刊でのメルマガを配信している中で、さまざまなご質問をいただくことがあります。直接お返事したり、まとめてメルマガの内容にさせて頂いたりと、同じような悩みをお持ちの方向けに参考になればいいな。と思い、お返事に変えさせて頂いています。ご登録がまだの方は、ぜひこちらよりご登録ください。メルマガ登録

そんな記事を書いていたり、お返事をしていると、フッ!と色んなことを思いついたり、ネタにしたりとするわけですが、今回はブログとしてお伝えしていきます。

そもそも家づくりって何?
皆さんの家づくりってどのように考えていらっしゃいますか?

子ども部屋は〇〇必要で、LDKは〇〇帖は欲しいし、水回りは、、、
というような感じでしょうか?

遡ると戦後日本は、空襲に合ったりと、家不足になっていました。住む場所がないことはもちろん困るわけで、早急な対応が必要だったのです。

そんな中で、大手ハウスメーカーが生まれていくことになるのですが、工場で大部分を制作したり、工期短縮を計りながら、少しでも早く、多く家をつくることが目的となっていきました。そしてさらに、高度経済成長をしていきながら、家族の形態も、大家族から核家族へと変わっていくことになります。それが今でも続いていくことになります。要望も増え、要望に応えながら、個人としての家が出来上がっていきます。

そのような流れもあり現代の「家」というと、大手ハウスメーカーがつくるような、3LDKや4LDKのような〇〇LDKという家族の人数に合わせて部屋をつくる形式が一般的になりました。

と、言いつつも、現在はそのような形も少しずつ変化しているようにも感じます。「家を持たない」「定住しない」というような新しい考えも増えてきている中で、さまざまな選択をすることができるようになっていますが、地方にいると、なかなかそういうわけにもいきませんので、「家」を持ちたい。というこに変わりはないのではないでしょうか。そして、そもそも「家づくりって?」ということについて、大手ハウスメーカーのような家ではない、家というもの、そのものの本質をもっと考えていきたいと思っています。

戦後は大手ハウスメーカーが勢力を伸ばしつつある中、「建築家」と言われる方々がこのような問いにずっと向き合ってこられていました。今も同様に、ずっと彼らの教えを学び継承しつつ、現代に合わせていく。そんな建築としての家づくりが実は大切だったりします。

「家」というよりも、そこで営まれる「暮らし」が実は大切で、どんなものに囲まれ、どんなものを装い、どんなものを見ながら、どんな風に暮らすか。家は、そのためのただの箱でしかありません。家にどれだけ望んでも限度があるわけで、どんな暮らしをするか。を、しっかりと考える必要があります。とは言いつつも、どんな箱で包まれたいか?も本当は外せない一つの要素です。

どんな材料、素材、でできた家で、その家で子どもとの成長を共に過ごしたり、そこでどう生活するのか。子どもが巣立ったあとは、夫婦で黄昏たり、一人時間を楽しんだり、ペットを飼ったりと、本当にさまざま。

営業マンに営業されたから。今月だけの特別値引きをしてもらったから。ということもよく耳にしますが、それらは、家づくりとはあまり関係ありません。家をつくるのは、みなさま方ご家族です。家を箱として購入するのであれば別ですが。本来、暮らしをつくるように、家もつくっていくものだと考えています。

また、要望を詰め込みすぎると、その世代だけのものになってしまい、結局は長く使われなく取り壊されてしまう始末。ある程度は余白を持たせて「暮らしを合わせる」ということも大切になります。

このようなことばかり考えていくと、本当に難しい家づくり。もちろん正解も不正解もありません。しかし、少しでもこのような考えも広がっていくことで、いい建物がしっかり残され、愛されて、価値が残っていくことになってくれるといいなと、思います。

昨今、共同体という考えが希薄になり、さまざまな個人の不満が爆発した、というようなニュースが散見しています。もっと地域に馴染み、人とのコミュニケーションを育んでいくことが大切。なんだなと言われているように感じます。

 

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