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省エネ建築診断士セミナーに名古屋へ行ってきました

投稿日 : 2019年06月16日 (日)
カテゴリー : 日々の記録

外に出ると汗が出て、庭には雑草が元気いっぱいの夏らしい気候になってきましたね。室内にいると風が心地よくすごく良い季節です。

以前、吉田のメルマガ(登録はアドレスだけなのでお気軽に見てみてください^^)にも登場したのですが、名古屋にパッシブハウスジャパン主催の省エネ建築診断士のセミナーを受講しに行ってきました。セミナーは2日間で試験まであり、合格した者だけがIDカードと省エネ建築診断士という称号をもらえます。先日合格発表があり、無事省エネ建築診断士になりました!

パッシブハウスジャパンとは、「自然の力を利用して、少ないエネルギーで、ガマンしない暮らし。」ということを環境先進国であり住宅性能の先進国ドイツにならって家づくりを研究している団体で、全国の工務店や設計事務所が加盟しています。環境のために、CO2削減のために、そしてよりよい住環境のために、徹底して自然エネルギーの活用や家の高性能化を温熱計算を掛けながら考えていきます。パッシブハウスジャパンHP 90秒でわかるパッシブハウス

この省エネ建築診断士セミナーは2010年から行われており、今回私が参加したのは第30回のセミナーと試験でした。現在2000人を超える診断士の方が全国にいらっしゃるらしいです。(思っていたより不合格もしっかり出る試験だそうでビビっていました。前日には皆さん詰め込み勉強するんです。)講師はホントは安いエコハウスの著者でもあり、温熱に関するセミナーを全国でされてメディアでもよくお見掛けする松尾和也さんと、パッシブハウスジャパンの創設者で代表をされている森みわさんです。

実践の建物燃費ナビというソフトの入力や温熱計算はパッシブハウスの一員として活躍されている地元工務店の夏見工務店の夏見さんが講師をなさいました。夏見さんには懇親会でも実務者としてのお話をいろいろ伺いました^^

環境に共生するような省エネと自然エネルギーの活用ができる心地よい家づくりが、地球環境のためになり、家族のため地域のため、ひいては日本や世界や未来のために、という大きな視界で活動されており勉強になりました。空気環境や熱について、しっかり数字で検証して根拠を持った計画で家づくりが出来るということはすごく大事だと思います。物理ってすごいなあと改めて思います(笑)

一部学んだことをご紹介すると、

家庭で使われているものが二次エネルギーといい、電気・ガス・灯油など光熱費に直結するものです。二次エネルギーを生み出すために一次エネルギーは消費されますが、環境に影響が出るのが一次エネルギーで、CO2排出に直結し、発電所などで使われます。CO2排出量をこのまま増やさないようにしなければ地球温暖化や世界の異常気象が止まらなくなるので、一次エネルギーを減らしていこうというのが世界の方向性です。自然エネルギーをうまく活用し、一次エネルギー換算効率のよい設備や手段、そして計画された設計が大事だと改めて勉強になりました。

住まいでどんなエネルギーを使って過ごしていくのか?窓から取り入れられる太陽光の熱は?地域や方角での夏と冬のバランスは?断熱性能でどれほど冷暖房が必要な家か?、、、断熱についてはもちろん、建設地の太陽の動き、建物の素材と色、窓の大きさと性能、庇の出幅や窓内外の日差しを遮るもの、冷暖房器具の能力や家電の効率、本当に細かく計画を考慮しソフトで計算しながら、地球のため省エネを考えながら心地よい住まいにしていく方法を学びました。

多方面の専門の方の知識を学んで活かし、長崎でも良い家づくりをこつこつしていくことで、良い家が増えるといいなと思います。ながく住めて省エネに暮らせる家は、住まい手のためにもなって、家の寿命も長く建替えまで含めてCO2排出を減らせるストック住宅となり国の財産にもなります。このような家を増やして長い目でCO2排出を減らすために、補助金を出すなど日本も動き出しています。

家づくりの計画に必要な、根拠を持った性能や住み心地の提案。今回学んだことも含めてしっかりと反映していきます。興味のある方はセミナーや見学会で私にお声かけください^^

 

 

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