スタッフブログ

現場の様子や日々の様子など、スタッフの日常のことをお届けします。

家づくりセミナーへのご参加ありがとうございました。

投稿日 : 2019年03月02日 (土)
カテゴリー : 日々の記録

こんにちは。

先週の日曜日、諫早図書館にて「はじめての家づくりセミナー」を行いました。受講頂いたお客様、お忙しい中足を運んで頂き、ありがとうございました。セミナー中の様子を少しブログでご報告させてください^^

一生に一度の家づくり、ほとんどの人が初めてのことでしょうし、わからないことばかりだと思います。住宅購入者を対象にしたアンケートでは、「ここをこうすればよかった」「建てる前に、もっと勉強しておくべきだった」と後悔される方の割合がなんと約7割というデータが出ています。

このようなことが起こっている原因として、購入時買う側に十分な知識がなかったということもありますが、住宅を提供する側にも「資産価値」や「快適性」に関わるさまざまなリスクを判断するための十分な情報提供を行わないまま、購入意思を決定させてしまうという悪い習慣があります。

購入する段階で、建てる家が不良品である可能性を想像するのはなかなか難しいですよね。いい家とはいったいどんな家でしょうか。そのあたりも漠然としているかもしれません。

こんな実話があります。35年ローンを組んで、4,500万の一軒家を建てた家族がいました。30歳を目前に家を手に入れ、周りから見ても順風満帆な人生でしたが、住み始めてから隙間風を伴う寒さと、花粉症・子どものアレルギーの悪化で1年も経たずしてその家に住み続けられなくなってしまったのです。せっかく建てた家を早急に手放さねばならなくなった上、健康被害まで受ける羽目に。。。

家づくりに失敗しないためにも、工務店やハウスメーカー任せにせず、判断材料として知識を蓄えておくことは大切なことだと思います。セミナーでは断熱・気密、耐震、資金計画、設計の話と、家づくりをする上で知っておくべきポイントを盛り込んで、お話をさせて頂きました。

こちらは気密の大切さをお話ししているところです。

気密性能が良い家は、隙間からの熱損失が少なく、保温性に優れているので冷暖房の効率が良くなります。どれだけ精密に設計・施工されても、施工段階で細かい隙間は出来てしまいますが、その程度は施工会社によってさまざまです。気密性はC値(隙間総統面積)というもので表されます。住宅全体の隙間面積を、延床面積で割って計算します。

(こういった測定器を使って計測を行っています。)

どのくらいまでの隙間であれば、断熱性能を損なわずに済むのかというと、C値=1.0は、専門家の間でも必須だと言われています。1.0という数値で、ハガキ約1枚分の隙間面積に相当します。

C値=5.0であれば、ハガキ5枚分です。家の中にこれだけ隙間があれば、冷暖房をかけても効きが悪いのはなんとなく想像がつきますよね。また、隙間が多いと結露による木材の腐食など、構造上の問題を引き起こすことにも繋がりかねません。家を建てる上で、非常に大切なポイントなんです。

しかし、C値という単語についてしっかりと説明ができない会社もたくさんあります。。お願いする会社さんがC値についてきちんと理解をしていて、会社としてまじめに取り組んでいるかどうかは建てる前に確認しておく必要があります。

建てた家に長く安全に、快適に暮らせるか?初期費用の面はどうしても関心が偏りがちな部分だと思いますが、それだけではなく、大切な視点がたくさんあります。

外壁材や室内の壁、床など、建てたときの状態をそもまま永遠にキープできたらいいのですが、そんなものはありません。しかし、どれくらいの期間でどういった補修が必要であるとか、風合いの変化に伴うメンテナンスの方法などを住む人がきちんとわかるように事前に説明し、理解してもらえるようにするのは私たちの大切な仕事です。

どの会社を選ぶかの物差しさえ持っていれば、信頼できる会社さんに出会えると思います^^こういった目線の話を詳しくお話ししています。約2時間半の間、熱心に聞いて頂きありがとうございました!今回ご都合がつかなかった方や、個別で話が聞きたいといったご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せフォームよりご連絡ください。

次回のセミナー開催についてはまたご案内させて頂きます^^

 

 

 

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