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熊本まで伊礼智さんの建物見学にいってきました。
先日、熊本県芦北に松下組さんの手掛けるi-works perojectの建物を見学に行ってきました。i-woks projectとは、建築家の伊礼智さんのプロジェクトです。
「誰もが心地よいと思える家づくりを手が届く価格で」
洋服でイメージするなら、誰かの為に仕立てられたフルオーダーの「オートクチュール」ではなく、「質の高い既製服」
そんな住宅を提供したいという考えのもと、これまでに伊礼さんが手掛けてきた住宅をブラッシュアップしながら各部分をそれぞれ標準化し、面積の異なるプラン(現在は4つ)に展開する計画を、共感する全国の工務店さんとともに行っています。
建物は、i-works4.0。「終の棲家」がテーマです。
2階は予備室、1階で生活が完結するプランです。当日は私たち以外にも、県内県外各方面から建物の見学・勉強にいらっしゃっていました。
造園は、フルマークハウスでもお世話になった、造園家の荻野寿也さん。自然木の雰囲気と、自然石の石畳が地域に馴染んだいい佇まいです。
全体的に白を基調とされていて、諫早の家とはまた違った雰囲気です。1階はLDKに加えてお部屋が2部屋と水回りという間取り。コンパクトにまとめられていますが狭さは全く感じません。LDKは、天井が吹き抜けになっていて開放感がありました。コンセプト通り、1階できちんと生活が完結します。
写真の左の方に見えるはしご階段を上ると、2階へ繋がります。2階へ上ると・・・
構造材が表しになった天井が印象的な2階スペースに到着します。秘密基地感というか、ちょっとしたわくわく感があります。繋がった空間の奥にはコンパクトな畳スペースがありました。来客時に人を泊めるスペースとしても十分です。階段を挟んで緩やかに2つに区切られているので色んな使い方が出来るのも魅力的です。また、2階と1階は、障子を開くと1階の空間と繋がります。
どちらも、2階から1階を見たときの写真です。(建物の図面を真剣にチェック中・・・)
どの場所にいても自然に他のお部屋や外と繋がれる。それぞれのお部屋がちょうどいい大きさ。コンパクトだけど無駄のない作りでまさに小さくても豊かに暮らすことのできる家で、設計の力の大きさを感じました。
階段は降りる時最初恐る恐るでへっぴり腰でしたが、慣れるとなんてことはありませんでした。(笑) 家の中は造作の家具やしつらえなども丁寧でかわいらしく、キッチン横のスイッチの上もこだわりを感じました。
開くと玄関スペースが覗けます。夕飯の支度をしながら家族の帰りを迎えられる、ちょっとした遊び心も感じます。
住む人の暮らしを丁寧に想像し、それぞれの屋内空間と外部との調和がとれた家には、4畳6畳8畳・・・四角のお部屋をつなぎ合わせ、組み立てた間取りの家にはない、心地よさが詰まっています。設計に長けた人がつくった家には、無駄がなく、生活する上での気大切な視点がたくさん盛り込まれているのを改めて実感する家でした。
お忙しい中、見学させてくださった松下組の社長さま、有難うございました。今後の家づくりにしっかり生かしていけるよう頑張ります^^