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大阪 蘭学塾の遺構である適塾の見学

投稿日 : 2018年11月01日 (木)
カテゴリー : 日々の記録

緒方洪庵が開き福沢諭吉らが学んだ蘭学塾の遺構である適塾。幕末から明治にかけて活躍した福沢諭吉や大村益次郎など、多くの志士を育てた蘭学塾。現在の建物は国の重要文化財となっており、大阪大学が管理しています。

大阪の大きなビルに囲まれたオフィス街にこっそりと佇む低い建物の、白いぬりかべ、経年変化し黒くかっこいい風合いになった杉の外装、しっかりとした重みのある幾重にも色んな方向に重なっている瓦屋根、昔の建物のかっこよさが見れば見るほどいいなあと思います。

廊下を中庭に接した縁側 兼 廊下を通って行き来する造り。縁側は私の憧れでもあります。それにこちらは縁側を廊下として使ってあり、お客様をお通しする応接室や客間まで縁側を使って中庭のそばを通って行きます。客間と応接室が前後に並んでおり、どちらも外側の戸を開けると、中庭と前栽とが2つのお部屋を介して繋がって風が通り、植栽も楽しめます。

敷地の塀の内に作られた各所の庭を楽しめるお部屋の配置や窓。昔の暮らしは、自然が身近で風情があり素敵です。

適塾では、昔ながらの建築物の間取りの取り方、造りや刀傷の跡を見ながら、現代につながる不思議な空間を体験できました。日本の医療を蘭書の和訳をもとに発展すべく全国各地からここへ集まってきた若者たちの熱意と、医療だけでなく活躍をし歴史を動かしていく中枢になる意欲溢れた人々の活気。まさに立っているこの場で生活を送りながら、前へ前へとのめりこむほど日々注がれていたのだろう熱い想いに、深く頭が下がる思いでした。展示を見て初めて知る歴史や人々の活躍、中にはさまざまな学問の発展に関わる蘭書の解読に欠かせなかった辞書をはじめ、世界との窓口として長崎出島の日本にもたらす影響の大きさ・功績に驚きました。

色んなものに触れて目を肥やすことは大事だなあと日々思います。さらに知らなかったことに触れて、知識が広がり繋がって教養が身につけば嬉しいです。全国のおすすめの昔ながらの建物や、適塾のような歴史ある建築物があればぜひ教えてください。^^

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