暮らしの手帖

フルマークハウスからの新たなお知らせや、日々の暮しにまつわる情報を綴っていきます。
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大きい家が必要?

投稿日 : 2018年06月12日 (火)
カテゴリー : 暮らしの情報

戦後の持ち家政策からバブルの時代にかけて、多くみられた家(住まい)についての価値観は果たして、今もそうなのでしょうか。家は大きい方がいい!また広い家がいい!そして、隣の家より大きいほうがいい!ということがずっと言われてきました。バブルが崩壊しても、この価値観は今でもそのまま残り続けているように思います。

なぜそのようなことが言われてきたのか

高度経済成長の中、人は働けば働くほど給料が上がり、日本経済を支えてきました。その対価として、ひとは家を持ち、ひとつのステータスになってきました。ステータスを計る物差しとして、隣の家と比較し、隣より大きいか?など、他人と比べ、自分の生き様を家という形として残すようになった結果だと言われています。

 

小さい家でも成り立つのか

昨今、家は小さくていいんじゃないか?ということが言われています。住宅の専門書も「小さい家をつくる」などの書籍が豊富に出回っているほどです。昔のようにひとつの住まいに大人数で暮らすことがなくなりました。住まいの多くが核家族化しました。(たまに2世帯、3世帯住宅がありますが、多くは単世帯です。)

家族が暮らす家の大きさはというと、部屋別に分けると

リビング、ダイニング、キッチン、水回り(風呂、洗面、脱衣)、寝室、子ども部屋、和室

いわゆる「4LDK」の住まいという形が主流で、これにプラスマイナスしながらひとつの住まいを完成させていきます。家族によって要望も異なれば、敷地条件によっても建物は異なります。そして要望等を整理をしていき、ひとつの住まいが完成します。

そんな中、大は小を兼ねるという言葉のように、せっかくだし大きく作っておこうとなっているように思います。そうなると結果的に、使わない部屋が出てくることが大多数です。使ったとしても一部屋分そのまま物置部屋になっていることを多く見かけます。そんなことを考えると、せいぜい25坪〜30坪で十分生活が可能で、十分な広さ確保することができます。

ただただ建物を小さくするだけではなく、一時的にしか使わない居室(子ども部屋、寝室、和室など)は小さくて問題ありません。しかし、いつも人が集まるリビングダイニングを快適に広くつくり団らんを計画します。

「質はそれなりで、全部を大きく作る」という、建物の大きさにお金を使うのではなく、全体的なバランスを考えて「小さく作って、質を上げる」そんな住まいを目指して計画すると、より良質な暮らしができていくと思います。例えば、庭に植栽を植えたり、家具や小物も揃えたり、合板ではなく無垢の床を張ったり、窓を大きくしたり、、ゆとりある暮らしを送りませんか。

 

 

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