暮らしの手帖

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家具の仕上げ方法について

投稿日 : 2018年08月26日 (日)
カテゴリー : 暮らしの情報

みなさん家具を選ぶとき、何を重視されますか?

デザインや大きさ、値段、どんな加工が施されているか、色々あると思います。家具は頻繁に買い替えるものでもないですし、長く付き合っていくと考えると仕上げはお手入れ方法や風合いに大きく影響するので、実はとっても重要です。そんな家具も、シートでできたものから無垢材(本物の木)で出来たものまでそれぞれあります。今回は、無垢の温かみのある家具の、加工の部分、仕上げの違いについて書いていきたいと思います。

おおまかに言うと家具の仕上げ方法にはラッカー仕上げ・ウレタン仕上げ・ソープ仕上げ・オイル仕上げの4つがあります。

「どうしてこのように数種類も仕上げが必要なの?」「無塗装の家具だってあるし、どれがいいの?」など、そんな疑問もわいてきますよね。

しかし、木も人の肌と同じように何にもしないでいると乾燥します。お肌にとって乾燥が大敵であるのと同じく、木も乾燥からヒビが入ったり反ってしまったり、使用していく中で、何らかのトラブルの原因になったりもします。そのようなことから、メーカーさんによっては無塗装の依頼があったとしても受けられないところもあるんです。

まずは、ラッカー仕上げ・ウレタン仕上げについてご紹介していきます。

ラッカー仕上げ、ウレタン仕上げの両方に共通しているのが、傷や汚れをつきにくくし、普段のお手入れも簡単で、定期的なメンテナンスも不要ということです。めんどくさがりな私には、聞く限りすごく魅力的に聞こえます。笑

ウレタン塗装は熱や水に強く、1番気をつかわずに使える仕上げ方法と言えます。上から厚めにコーティングが施してあるので、木の質感や素材感は感じにくく、つやつやした光沢感がでてしまいます。経年変化はしにくくなるので、買った時の状態を保持したい方にはおすすめの仕上げ方法です。ただし、10~20年程使うと、劣化の為塗装のはげなどがみられる場合があります。この場合は専門の工場に出すか、再塗装が必要となります。

 

次にラッカー仕上げは、木の質感を残しながら傷や汚れをつきにくくしてくれます。熱や水分には弱くいので強度はウレタンには劣りますが、すべすべした感触です。注意点としてはウレタン塗装と同様に、塗装が剥げてしまった場合の塗り直しはスプレーガンでの吹き付けになります。自分で気軽にメンテナンスをするのは難しいので、ウレタン仕上げと同様に専門の工場に出すか、再塗装が必要となります。

日々のメンテナンスが簡単な方がよい方にはウレタン仕上げ、ウレタンに比べると傷などの心配は少しあるけど、素材感も楽しみたい方にはラッカー仕上げがおすすめです。どちらもいずれは買い替えの必要性があるので、その部分もよく検討してみてくださいね。家具選びの1つのポイントになれば幸いです!

オイル仕上げ・ソープ仕上げの共通点は、ウレタンやラッカー仕上げと比べて、木の本来の風合い、肌触りが楽しめます。塗膜感がない分、傷や汚れには弱いですが、それぞれ自分でメンテナンスができるという点もうれしいところです。

質感の違いとしては、ソープ仕上げはさらっとした手触りで、木肌の色・質感をそのまま楽しめます。ほぼ無塗装ですね。オイル仕上げは、しっとりとした手触りで、色味も少し落ち着いた印象になります。ソープ仕上げに比べると、オイル仕上げは汚れが目立ちにくいですが、両方とも水や熱には強くはないので、テーブルの場合はコースターやランチョンマットを敷いて頂くことをお勧めします。

また年に数回メンテナンスを行う必要がありますが、どちらも素材の質感を楽しめて、手入れをすることで永く付き合うことができるので、家具を育てたいという方にぴったりです。メンテナンスに使用するものも、ふつうの石鹸や家具用のオイル、蜜ろうなど天然由来のものなのでお子様がいるご家庭でも使えるので、安心ですね。お子さんと一緒にお手入れしてみるのもいいかもしれません。

木の家づくりをしていくなかで、家と相性がいい家具の仕上げとしては、オイル仕上げやソープ仕上げの家具がおすすめです。諫早モデルハウスやFM STOREでも家具をご覧いただけますので、仕上げの違いをぜひ、体感してみてください。

 

 

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